うちの猫は毎日2~3回外に出してあげています。
家の裏には畑や田んぼがあって、夏にもなれば野菜やお米のほかに雑草が生えてきます。
以前飼っていたクーちゃんは外に出たとき、ときどき先の尖った草を食べてました。
猫は肉食動物なのにどうして草を食べるのでしょうか。
猫が草を食べる理由
猫が草を食べる理由はいくつか考えられています。
毛玉を吐き出すため
猫が毛づくろいで身体を舐めているのはよく目にしますね。
あのとき猫は抜けた自分の体毛も一緒に飲み込んでしまっています。
その体毛は消化されずに胃の中にたまって毛玉になります。
その毛玉は多くの場合、便と一緒に排泄されたり自然に嘔吐して外に排出されますが、大きな毛玉だと自然排泄されずに胃や腸に詰まってしまうことがあります。
これを防ぐために猫は先の尖った葉を食べて胃壁を刺激し、強制的に嘔吐することで毛玉を吐き出しているのだと言われています。
最近の調査では猫が草を食べても必ず毛玉を吐くということはないそうです。
また、すべての猫が草を食べるというわけでもなく、私が以前飼っていたクーちゃんはときどき食べてましたが、今のハナちゃんは食べることはありません。
便秘の解消
肉食である猫は食物繊維を採ることがないため便秘になりやすいと言われています。
猫は植物を消化することができないため、食べた草はそのまま体外に排出されますが、その途中で先の尖った草が腸壁を刺激して活性化させ排便を促すということです。
人間と同じように便秘気味の猫もいるはずで、そういう猫が先の尖った草を食べるのだと思います。
栄養補給
草にもいろんな栄養素が含まれていて、なかでもビタミンである葉酸は血液生成に必要な重要な栄養素です。
猫はこの葉酸を採るために草を食べているのではないかとも言われています。
ただ、それなら先の尖った草でなくてもいいのに、という疑問は残りますね。
市販されているほとんどのキャットフードには葉酸が含まれていますので、ことさら草を食べさせなければいけないということはないと思います。
嗜好品だから
人間にお茶やコーヒーなどの嗜好品があるように、猫にとって草は嗜好品なのかもしれませんね。
人がお茶やコーヒーを飲むことでホッとするように、猫も草を食べることでホッと癒されているのかもしれません。
お茶やコーヒーはもともと薬として飲まれたんですけど、猫にとっての草もそうだったのかもしれません。
猫の生活環境は昔と比べて格段に良くなっていて、薬としての草は必要なくなったものの、昔からの生活習慣が残っているのではないのでしょうか。
そのせいかどうかは分かりませんが、野良猫が草を食べているのをよく見かけます。
野良猫にとっての生活環境は昔も今もキビシイものですからね。
終わりに
実際のところ、猫が草を食べる理由ははっきりと分かっていないそうです。
上に書いたようなことが複合的に原因になっているのでしょう。
でも玉ねぎなどネギ科の植物は絶対に食べさせてはいけません。
ネギ中毒になって嘔吐や下痢、血尿などを引き起こし、最悪の場合は死んでしまうこともあるそうです。
前に飼っていたクーちゃんは外に出たときに畑にも行ってましたが、先が尖っていても玉ねぎの葉やネギは食べることはありませんでした。
猫は何が身体に悪いのか本能的に知っているのかもしれません。
あるいは食べ物の味によって見分けているのかもしれませんね。
生の玉ねぎやネギはけっこう強烈な味ですから。
他にもアスパラガスやアボガドも食べさせてはいけない食物です。
人間にとっては栄養豊富な野菜でも猫にとっては寿命に関わる食べ物です。
猫がうっかり食べてしまわないように気をつけないといけません。
特に肉といっしょに炒めたものは大好きですので、そういった食べ物を猫が自由に触れられるところに置いておかないように注意しましょう。
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