猫が獲物を持ってきて見せるのは何故?

猫の習性

我が家のハナちゃんは毎日2~3回外に出してあげます。

するとたまに捕獲したスズメやモグラを家まで咥えて持ってきて見せることがあります。

奥さんは「キャーッ」と言って逃げて行きますが、猫はどうして捕獲した獲物をその場で食べずに家まで持ってきて見せるのでしょうか?

飼い主に獲物を見せびらかす?

猫は自分が獲った獲物を飼い主に見せびらかすために持ってくる、という説があります。

でもこの説には疑問があります。

なぜなら外でうちのハナちゃんが獲物をしとめたところを見ていると、私がいることに気づいているにもかかわらず、私のところには寄ってこずに出入り口であるドアのところへ獲物をくわえて行くからです。

ハナちゃんが出入りするには人がドアを開け閉めをしてあげないといけません。

ですが窓のロックを忘れてしまったとき、ハナちゃんは前足を使って窓を開けて勝手に出入りしています。

そしてたまにハナちゃんが獲ってきたであろうと思われるモグラが知らないうちに廊下なんかに放置されています。(モグラが勝手に家の中に入ってくることはありませんからね。)

ただ家の中に持ってきただけです。

このときもハナちゃんは獲物のモグラを飼い主に見せには来ていません。

このことからも、猫が獲物を飼い主に見せびらかしに来るというのは当たっていないのではないかと思います。

人間に狩りを教えている?

猫にとって獲物を捕ることは本能とはいえ、獲物を捕る方法は親猫から子猫に見せることで習得させているということです。

猫にとって飼い主である人間は狩りもできない未熟な子猫のようなもの。

そこで獲物を仕留めた猫は、まだ生きているネズミやモグラを飼い主のところに持ってきてとどめを刺させて狩りを教えているのだそうです。

でもこの説も?という感じです。

私の家で飼った、あるいは飼っている猫はすべて生まれて間もない頃に親猫から離しています。

だから親猫に狩りの仕方を教わってはいないんですが、ちゃんと小動物を仕留めることができます。

猫が獲物を捕る方法はちゃんと本能として持っているのではないでしょうか。

だから、猫が人間に狩りの仕方を教えるために獲物を持ってくるというのも本質的な原因ではないと思います。

獲物は安全なところへ持っていく

獲物を捕まえても猫は少食なので全部食べてしまうことができないこともあります。

でも次にいつ獲物を捕らえられるかは分かりません。

そこで、猫は捕まえた獲物をほかの動物からは見つからないような安全なところまで持っていって置いておく、という習性が身についたのではないかと思います。

飼われている猫にとって一番安全なところは家の中で、獲物をくわえて家の中に入ってきたとき、そこにたまたま飼い主がいれば獲物を見せているように感じるのでしょう。

人と暮らすようになる前の猫は弱肉強食の世界に生きる野生動物でした。

人に十分なエサをもらえるようになっても狩猟は猫の本能で、獲物を見つければ捕まえようとします。

本能で獲物を捕らえたあとも、安全なところに持っていくという習性が働いているのだと思います。

家の中や飼い主の元は安全だと思っているのですから、猫は飼い主のことを信頼していると言えます。

飼っている猫が仕留めた獲物をくわえて戻ってきても、飼い主に嫌がらせをしているわけではありません。

「よしよし」という気持ちで大目に見てやることも必要なのかもしれません。

そのあとで猫が獲ってきた獲物を捨ててしまっても、猫はその獲物のことを覚えていません。

「私の獲物を捨てやがって」なんてことは決して思わないと思いますよ。

まとめ

猫が獲物を見せるのは何故かと思われる理由。

  • 獲物を飼い主に見せびらかしている
  • 人間に狩りの仕方を教えている
  • 獲物を安全なところに持っていく

なかでもハナちゃんの様子を見ていると、最後の獲物を安全なところに持っていくというのが一番の理由かなと思います。

それにしても、モグラやカエルなんかはまだしも、スズメまで獲ってしまうんですから猫の狩猟の能力はそうとう高いですね。

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