猫が水入れの水を飲まないのはどうして?

猫の習性

猫の祖先は中東の砂漠などに生息していたリビアヤマネコで、もともと 飲む水の量は少ない動物です。

それでも生きていくのに水は絶対に必要で、飼い主さんなら水飲み器に新鮮なお水を用意してあげていることでしょう。

でも、せっかく飲み水を用意しても別のところの水を飲んでいることがよくありますね。

なぜ猫は水入れの水ではなく、おかしな場所の水を飲みたがるんでしょうか。

水道水のニオイのせいではないのかも

水道水は消毒のために塩素が使われていまて、そのために独特のニオイであるカルキ臭がします。

水道水のカルキ臭は1日たてば消えますが、猫はそこそこ優れた嗅覚を持っているので、そのカルキ臭がイヤで新鮮な水道水を飲まないのだと言われています。

ですがうちでは料理に使う水は井戸水を使っていて、ネコちゃんの水入れに入れる水も井戸水か、ときどきはミネラルウォーターです。

井戸水やミネラルウォーターには塩素なんか入ってなくてカルキ臭もしないんですけど、うちのハナちゃんが水入れの水を飲んでいるところはほとんど見たことがありませんでした。

いろんな要因が関わっているとは思われますが、少なくともうちのハナちゃんが水入れの水を飲まないのは、水道水のカルキ臭のせいではないと思います。

流れてる水が好き

ハナちゃんは水入れの水は飲まないものの、私が流し台の前に立っていると流し台に飛び乗って、「水をちょうだい」とさも水が欲しいように見つめてくることがあります。

そんなとき蛇口から水(井戸水)を出してやると、ピチャピチャと美味しそうに飲みます。

ときには、「そんなに飲むの?」と思うほどたくさん飲むこともあり、「水なら水入れにあるのにどうして?」と思ってしまいます。

人に飼われるようになる前に猫が飲んでいたのは川の水で、流れている水は新鮮できれいだという記憶が遺伝子に刷り込まれているんでしょう。

食事をする場所と水飲み場は別

肉食動物である猫は野生動物として生きていた昔、食事は自分で狩りをした獲物を食べていました。

動物の死骸はやがては腐り、その死骸が浸かった水も大変に不衛生なものになります。

そのために猫は食事場と水飲み場は別であるという意識が染み付いているのだと考えられます。

猫のエサ入れと水入れを近くに置いていると水を飲まないのはこんな理由があると考えられています。

水入れがヒゲに触る

猫には立派な長いヒゲが何本も生えていますね。

まだ完全には解明されてはいませんが、猫のヒゲにはいろんな役目があるそうです。

小さな水入れで猫が水を飲もうとすると、水入れのふちが猫のひげに触るためにそれを嫌がって水を飲まないのだと言われています。

終わりに

ハナちゃんの前に飼っていた猫は、水入れの水もちゃんと飲んでましたし、蛇口から出る水を飲むなんてこともしませんでした。

猫にもいろんな好みがあるんですね。

猫はもともとあまり水を飲まない動物なんですけど、それでも飲む量が足らないと尿石症や腎臓病にかかりやすくなります。

猫が水入れの水を飲まない理由はいろいろ考えられますが、「うちのネコちゃんはあまり水を飲まないな」と感じたら、エサ入れと水入れの場所を離す、ふちの浅い水入れにするなどの工夫をしてあげましょう。

動物病院での定期的な健康診断も忘れずに!!!

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